アルゴンプラズマ凝固治療
どのような症状なの、なぜおこるの
アレルギー性鼻炎の主症状である鼻閉・くしゃみ・鼻水は鼻腔内の下鼻甲介という部分に、ハウスダスト(家中のホコリ・ダニ等)・花粉・カビ・動物の毛などが接触することにより、神経を刺激し、かゆみを起こします。
そして鼻液腺の刺激による粘液の分泌増量で鼻水を出します。
さらに血管に作用して、水分が鼻粘膜に引き込まれて腫れるため鼻閉を起こします。
他に目の症状として、かゆみ、充血、涙、目やになどがあります。
治療方針は?
原因(抗原)が明らかなアレルギー性鼻炎では、抗原を避けることと、抗原を長期に渡って皮下注射していく減感作療法が主体となります。
抗ヒスタミン剤などの投薬、ステロイド剤などの点鼻薬も症状の抑制に有効です。
手術としては、下鼻甲介粘膜切除術・レーザーによる下鼻甲介へのレーザー照射、アルゴンプラズマ凝固法などがあります。
アルゴンプラズマによる治療とは?
アルゴンプラズマ凝固法はアレルギーを起こしている下鼻甲介の粘膜に高周波電流を放射することにより、アレルギーを起こりにくくし、鼻閉・くしゃみ・鼻水を軽快させる方法です。
外来で日帰り(約40分ほど)でできます。手術方法はまず、表面麻酔を行います。
鼻腔内に麻酔薬のついたガーゼを25分挿入するだけです。手術は原則として、1回片側だけ行います。
(手術後、一時的に鼻閉がおきることがあるので困ることがあるためです。)
アルゴンプラズマ手術は痛くない?
アルゴンプラズマの特徴として、アルゴンは他の手術方法と比べて組織侵襲が下鼻甲介の浅い層 (0.05mm)に限定されるので、術中・術後の出血・痛みはほとんどありません。
術後の処置も原則としてタンポン挿入は行いません。
(なお、一時的に術後鼻閉がおこることが ありますが、約1週間で回復しますので安心してください。)
手術効果は鼻閉・くしゃみ・鼻水のいずれの症状も長期にわたって軽快することが期待できます。
- ハウスダストやダニが原因の通年性アレルギー(特に鼻閉がひどい方)や春先の花粉症が毎年ひどい人は この秋~冬の時期に治療される事をおすすめします。
- 治療は先ず受診をしていただいて、予約時間を決めて実施します。
詳しくは当院にお問い合わせください。
アルゴンプラズマ凝固装置